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注文住宅は建売住宅と異なり、自分自身や家族の好み・ライフスタイルを反映することが可能です。具体的にはどれほどの相場になるのか、費用内訳をみていきましょう。
注文住宅を建てるうえで重要となるものが、土地の取得費用です。一般社団法人住宅生産団体連合会が発表したデータによれば、土地取得にかかった費用の全国平均は2020年度で1,522万円となり、2019年度より71万円増加しました。
しかし東京都の場合、土地の取得だけでも約3,300万円以上がかかっており、不動産購入費用が突出していることがわかります。
建物本体工事費とは、手に入れた土地の上に建てる建物にかかる費用です。仮設工事・基礎工事・木工事(柱や梁などの木部)・内装/外装工事・設備の設置工事・設計にそれぞれ費用がかかり、本体工事は建物全体にかかる工事費用の7割以上を占めています。
費用の相場は、東京都内の木造2階建て住宅(約33坪)で2,400万円前後。床面積が125~127m2の住宅では、約3,300万前後が目安です。
注文住宅は設計・デザインに費用がかかります。目安としては、3,000万円の木造住宅なら1割から1.5割程度が費用として加算されます。
価格帯ごとの注文住宅の相場を、1000万円台から5000万円台までそれぞれみていきましょう。
1000万円台の注文住宅は、セミオーダータイプかつ土地面積も限られたケースが多くみられます。材料費の単価が比較的安いことも特徴で、窓の数が少ない、施工の手間がかからないシンプルなデザインをイメージしてください。
2000万円台の家は、価格の安さをアピールしながらも注文住宅として形にしやすい価格帯です。土地も30坪以上を確保でき、予算の配分によっては理想のデザインを叶えることも可能です。
3000万円台の家は、2階建てや庭つきの家が叶いやすい価格帯。全国平均でも建物のみであれば3000万円台の家が多く、資材や設備をグレードアップした注文住宅も手に入ります。
4000万円台の注文住宅は、複雑な設計・デザインに設備費用を投じられるため、ゆとりがありオリジナリティも出しやすい価格帯です。さまざまなプランが実現しやすくなり、注文住宅として不足のない金額といえるでしょう。
5000万円台は、住まいとしての理想はもちろん、エクステリア(外構)にもこだわることができる価格帯。二世帯住宅や太陽光発電システムの搭載、インナーガレージや中庭などを充実させ、納得のいく住まいに仕上げることも可能です。
※住まいの安心の定義として(1)国土交通省が定めた「長期優良住宅の認定」(2)住宅にかかる荷重を計算し安全性を判定する「構造計算に対応」の2点に対応している住宅会社を選出し、スタイル別に分けて紹介しています。(※2021年2月調査時点)